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2025 / 05 / 19  11:55

蘇ったアンティークステンドグラス

アンティークステンドグラスの間仕切り

こんにちは。工房のすぐそばでカッコウが鳴く季節になりました。「カッコウが鳴くと野菜の苗を植えてもいい」とはこのあたりの方によく聞く言葉です。確かに、この間バジルを植えたら、その夜に氷点下になってしまって葉が黒く変色してしまいました。5月でも寒い原村ですが、いよいよカッコウが鳴いたので、今年もいろんな苗を植えてみようと思います。

さて、今日は昨年取り付けたアンティークステンドグラスの間仕切りをご紹介します。ずっと倉庫に眠っていたステンドグラスを修復し、空間の間仕切りとして設置することになりました。もともと木製の窓枠に入っていたのものですが、木枠を解体してステンドグラスだけを取り出し、歪みや割れを直しました。大きな窓で、しかもかなりしっかりした作りの窓枠でしたので、外すのがかなり大変でした。ステンドグラスを囲む4辺が固いパテで固定されているのですが、そのパテをガラスを割らないように注意しながら少しずつ割りとっていくのです。古い作品ですが、パテを削ると当時のオレンジオイルのいい香りがしました。

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修復が終わり、もともと木枠だったところにデザインをつなげるような新しいパネルを作成し、いよいよ取り付けです。施工業者の方にサイズをお伝えし、特注のスチール枠を作っていただきました。設置場所は背景に窓のある空間でしたので、表からも裏からも、非常に美しく見えます。1セット5枚のパネルが同デザインで2セット。一枚ずつフレームに取り付けていきます。

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 透明ガラスを使ったアンティークステンドグラスでしたので、窓の外の美しい木々を隠すことなく、軽やかで透明感のある間仕切りになりました。スチールフレームもとてもモダンで、現代的な建物にステンドグラスがアクセントになっています。設計士の方と施主さまのセンスが素晴らしいなと思いました。保管されていた時の姿を知っているので、美しく蘇って新たな建物に設置されたことが本当に嬉しかったです。