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2025 / 04 / 30  12:25

生徒さん作「2羽の小鳥」の窓ができました

生徒さん作「2羽の小鳥の窓」ができました

昨年の夏から当工房のステンドグラス教室に通ってくださっているO様。ご夫妻で原村に移住され、当工房のお近くにお住いです。そのO様の初めての作品を、最近ご自宅に取付けました。施工は、なんとO様のご主人様。普段から木工をされていて工具を使うのも慣れていらっしゃるので、簡単な説明だけで取付完了。すごいです。

この「2羽の小鳥の窓」はO様が自分で描かれたデザインです。ステンドグラスを作るのは初めてでしたが、ご自身の絵を元にお好みの色のガラスを選び、葉の葉脈や小鳥の羽に陰影をつけるための絵付も取り入れて素敵な仕上がりになりました。

取付場所は北側の階段の明りとりの小窓です。北側というのは、眩しすぎず安定した静かな光が入るので、色ガラスがとても美しく見えます。ログハウスの壁によく似合う、素敵な窓になりました。

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2025 / 04 / 25  15:20

フランス製アンティーク窓のリメイクが完成しました

フランス製アンティーク窓のリメイクが完成しました

大変久しぶりの投稿です。なんとおよそ1年ぶり。この1年間、大きな作品の修復や取付をしておりました。それが一段落しましたので、この1年間の仕事を時間を遡ってご紹介していきます。まずは、まさに今日、修復が終わった作品です。

お客様がフランスから直輸入された2枚の窓。それを、割れたガラスの取り替えや補修をしつつ1枚の窓に仕立てる修復です。

 

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19世紀後半フランスの絵付の窓です。同じデザインで2枚あります。リップルガラスという凸凹のあるガラスに絵付したり、赤い被せガラスの表面を酸で融かして透明にしたりと、非常に凝った技法を駆使した作品となっております。また、特筆すべきはガラスカット。当時の職人の腕自慢でもあったのでしょう、丸く抉られたガラスカットがされていて、見応えがありつつも、反面そこが弱点で、年月を経てその部分が割れてしまっていました。

 

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今回は、割れたガラスを交換し、一部をブリッジで修復した上で、2枚の同じデザインの窓を上下につなげて1枚にするという修復をしました。

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使われているリップルガラスは、青色の流れのある非常に美しいものでした。平らな面から線を絵付けし、さらに陰影もつけています。透かすと非常に美しいです。

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完成! 2枚が違和感なくつながり、上下のリップルガラスの青色と、被せガラスの赤色が印象的です。中央部が透明なので、軽やかで上品な仕上がりとなりました。

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