時屋ステンドグラス
https://tokiya-sg.com
2024-03-29T20:01:16+09:00
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text/html
2023-09-19T14:42:00+09:00
マルタとマリア
https://tokiya-sg.com/info/5352322
<p>こんにちは。</p>
<p>この夏に修復完了&納品した作品をご紹介します。</p>
<p>宗教画のステンドグラスで、題材は「マルタとマリア」。</p>
<p>9枚セットの大作で、中段の3枚にはキリストを中心に、跪いて話を聞く妹・マリアと、パン籠を持つ姉・マルタが描かれ、上段の3枚は凝りに凝った建築モチーフの多葉形アーチ、下段の3枚は天使像を中心にした装飾と飾り文字で構成されています。</p>
<p>いつもお世話になっているアンティークショップさんのコレクションで、組み立てると、縦3メートル、横2メートル以上になります。19世紀後半のベルギーのJ・B・CAPRONNIER作。パリの万国博覧会でも受賞したステンドグラス製作者の作品です。日本にある彼の作品はこれだけだと思います。</p>
<p>お客さまがご購入後、そのままでは建具に入れられないので、1枚ずつ割れや歪みを修復し、それぞれの縦横の寸法を揃え、外周を真鍮枠で補強して納品しました。昨年秋からの修復で、今年6月に完成して7月初旬に無事納品となりました。</p>
<p>このステンドグラスは非常に凝った作品で、様々な絵付技法が駆使されています。修復していると当時のステンドグラス製作者の意気込みが伝わってくるようでした。ガラスカットもあえて難しいことをしています。腕自慢の工房だったのでしょう。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230919150648-65093a78d33e6.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230919150648-65093a78d33e6_l.jpg" alt="IMG_9738.JPG" /></a></p>
<p>妹・マリアの首元の大きな割れ部分は新たに鉛線を入れ直して修復しました。</p>
<p>姉・マルタの額にも同様の割れがありました。</p>
<p>両方とも、過去の修復者によって「ブリッジ」という方法で処置されていました。鉛の帯でガラスの割れ目を隠す処置です。今回は、今後のことを考え、ガラス同士が触れ合って大事な顔部分の割れが進行するのを防ぐため、H型の鉛線で組み直しにしました。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230919151053-65093b6da0459.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230919151053-65093b6da0459_l.png" alt="IMG_9742.PNG" /></a></p>
<p>下段中央の天使像がとても美しかったです。 写真上部の床の木目の描き方も凝っていますよね。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230919150934-65093b1e629f4.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230919150934-65093b1e629f4_l.png" alt="IMG_9740.PNG" /></a></p>
<p>ダマという技法で描かれた背景のカーテンの模様が美しいです。あと、全体的に、それぞれの人物の「手」の描き方が美しいなと思いました。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230919150841-65093ae972d17.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230919150841-65093ae972d17_l.jpg" alt="IMG_7986.JPG" /></a></p>
<p>修復中は窓辺に作品を立て掛けてありました。とてもいい眺めでしたが、アトリエではスペース的に9枚全てを組み立てて見ることはできません。それは取り付け後のお客さまの楽しみです。</p>
<p>建具に納められ、9枚が組まれたらどんなに美しいでしょうね。これだけの大型作品はなかなかありません。私も修復者として貴重な体験をさせていただきました。感謝しています。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
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<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/230919152231-65093e2785c1c_m.jpg' />
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2023-09-07T10:28:00+09:00
ステンドグラスで肖像画を描きました
https://tokiya-sg.com/info/5335766
<p>こんにちは。</p>
<p>9月に入り、原村はすっかり秋の気配です。今年の夏は、意識的にいつもよりゆっくりと過ごしました。</p>
<p>原村の夏祭りや諏訪湖の花火大会、近所の八ヶ岳自然文化園の「星空の映画祭」・・・。たくさんの夏のイベントを満喫しました。</p>
<p>もちろんステンドグラスの仕事も進めておりましたよ。</p>
<p>久しぶりの投稿ですが、順番にこの夏の仕事の様子をご紹介していきます。</p>
<p> </p>
<p>まずは最新の仕事から。</p>
<p>ステンドグラスで描いたダックスちゃんの肖像画です。</p>
<p>うちの教室に通ってくださっている生徒さんからのご依頼で、生徒さんのお客様へのプレゼントとのこと。鮮やかなアンティークガラスでつくったステンドグラスのフレームは生徒さん作。そしてお客様の愛犬の肖像画が私の作。二つを組み合わせ、合作で仕上げた肖像作品です。</p>
<p> </p>
<p>最初は生徒さんがガラスの配置を決めてフレームをつくりました。アンティークガラスの端切れを並べながら一番美しく見える配色で組み上げていきます。フレームができあがったら、お預かりしていたお客様の愛犬の写真を元に、私が肖像画の絵付けをしていきます。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230907105658-64f92dea9d0e6.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230907105658-64f92dea9d0e6_l.jpg" alt="IMG_9737.JPG" /></a></p>
<p>透明ガラスの上に釉薬で輪郭を取り、次に写真を見ながら筆で徐々に陰影をつけていきます。この写真は2回目の焼成の頃です。一度焼いてしまうと釉薬がガラスに焼き付けられて絶対に元には戻らないので、絵付けと焼成にはいつも神経を使います。夜中、家人が皆寝てしまってからが絵付けの時間。吐く息にも注意しながら、慎重に釉薬をのせて描いていきます。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230907105635-64f92dd362ae5.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230907105635-64f92dd362ae5_l.jpg" alt="IMG_9736.JPG" /></a></p>
<p>この写真は4度目の焼成の頃です。この段階になると目や鼻の色もしっかりつき、だいぶ似てきます。焼成を繰り返すとガラスが割れてしまうことがあるので、どこまで陰影をつけるか、絵付けの退き際を見定めるのも大切です。今回は背景に淡い水色を入れて、5回目の焼成で完成させました。</p>
<p>生徒さん作の鮮やかなフレームが光に映えて、すごく素敵な作品になりました。愛犬のダックスちゃんの優しい目元や柔らかい毛の感じ、湿った鼻の感じがうまく表現できていて、自分としてもとても気に入った作品になりました。喜んでくださるといいです。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/230907111024-64f93110270dc_m.jpg' />
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2023-01-16T11:18:00+09:00
ベルギーのステンドグラス窓
https://tokiya-sg.com/info/4958404
<p>明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。</p>
<p>久しぶりの投稿です。昨年末、修復のため長らくお預かりしていた作品が仕上がりました。全部で9点の大型作品だったため、すべての修復に2年かかりました。長期間のお預かりにもかかわらず、納品まで快く待ってくださったオーナー様に感謝しております。</p>
<p>この9作品は、ベルギーから運ばれた美しいステンドグラス窓で、オーナー様が、取り壊される邸宅の窓を1軒分すべて買い取って日本に運んできたというスケールの大きなストーリーのある作品たちです。長く倉庫で出番を待っていましたが、いよいよ取り付けが決まり、そのための修復を当工房が行うことになりました。倉庫からの運び出し、建具からの取り外し、新しい鉛線での組み直し、真鍮補強、磨き作業を経て完成した作品たちをご紹介いたします。</p>
<p>まずは倉庫からの搬出です。古い作品のため歪みもありましたので、捻りなどの負荷をかけないよう注意しながら建具を解体しました。搬出したのは3枚1組の窓が3セット。両開きの窓が2枚、その上に横長の窓が1枚、その3枚1組が古い木製建具に収まっていました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116121415-63c4c1071507f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116121415-63c4c1071507f_l.jpg" alt="IMG_6299.jpg" /></a></p>
<p> ↑このような古い木製建具に入った状態で倉庫に保管されていました。かなり大型の窓です。ベルギーのどのような邸宅で使われていたのでしょうね。この「薔薇と青いリボンの窓」は同じデザインのものが2セットありました。「サンルームのような部屋で左右対称に配置されていたのかな」などと想像が膨らみます。持ち帰ってステンドグラスを取り外してみたところ、ステンドグラス本体のサイズが微妙に違っていたので、今回の修復では新しい建具に入れやすいように6枚のサイズ合わせをしました。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116123732-63c4c67c9f663.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116123732-63c4c67c9f663_l.jpg" alt="IMG_7952.jpg" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116122155-63c4c2d3e55ab.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116122155-63c4c2d3e55ab_l.jpg" alt="IMG_6298.jpg" /></a></p>
<p> ↑こちらの「孔雀と花瓶の窓」は色彩が鮮やかで、とても華やかな作品です。上に入っている横長の窓がご覧の通りかなり歪んでいたので、これはすべてのガラスピースを一度取り外しての組み直しになりました。</p>
<p>3セットとも、木製建具に入ったままだと大き過ぎて運べないので、倉庫で1枚ずつ建具から取り外しました。それがかなり大変な作業でした。立派な木製建具は硬く、当時の職人技の木組みでとても頑丈に作られています。削ると木のいい香りがして、解体するのが惜しい気持ちもありました・・・。それでも窓を1枚ずつ取り外し、割れないように慎重に養生をして工房に持ち帰りました。</p>
<p>工房での作業は、それぞれのステンドグラスを窓枠から取り外すことから始めました。「ハツリ」と呼ぶ作業です。金属ヘラで窓枠とステンドグラス本体を固定しているパテを割り取り、さらに埋め込まれている小さな固定釘を抜き取ると、窓枠からステンドグラスが外れます。100年ほども経ったパテはとても硬いので、ガラスが割れないようにヘラの角度と力の入れ方を調整しつつ慎重に作業を進めました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116123818-63c4c6aada613.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116123818-63c4c6aada613_m.jpg" alt="IMG_7960.jpg" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116123856-63c4c6d032dfc.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116123856-63c4c6d032dfc_m.jpg" alt="IMG_7961.jpg" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116123926-63c4c6ee62bf1.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116123926-63c4c6ee62bf1_m.jpg" alt="IMG_7963.jpg" /></a></p>
<p>窓枠からステンドグラス本体を取り外したら、作品の状態を確かめ、修復方針を決めていきます。アンティーク作品ですので、なるべくオリジナルの味わいを生かすよう、歪みの大きい作品のみ鉛線を全て組み直し、歪みの少ない作品は古い鉛線の一部交換で修復を進めていきます。鉛線を交換する箇所は、ガラスピースを慎重に鉛線から外し、残ったパテを掃除してから元通り配置して新しい鉛線で組み直し、割れたガラスピースは「ブリッジ」という方法でカバーします。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124241-63c4c7b12aa4c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124241-63c4c7b12aa4c_m.jpg" alt="IMG_6460.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124329-63c4c7e168421.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124329-63c4c7e168421_m.jpg" alt="IMG_6525.JPG" /></a> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124414-63c4c80e56ca5.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124414-63c4c80e56ca5_l.jpg" alt="IMG_1464.jpg" /></a></p>
<p>組み上がったら、鉛線を染めていきます。新しい鉛線すべてにワイヤーブラシで細かい網目模様をつけ、松煙入りのパテをつめ、大鋸屑で磨いた後、馬毛ブラシで擦ると、松煙の黒色が鉛線の網目模様に擦り込まれ、美しい黒色になります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124757-63c4c8ed11990.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124757-63c4c8ed11990_m.jpg" alt="IMG_7119.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124820-63c4c9049484e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124820-63c4c9049484e_m.jpg" alt="IMG_7124.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116124852-63c4c9244491f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116124852-63c4c9244491f_m.jpg" alt="IMG_7154.JPG" /></a> </p>
<p> 最後に真鍮枠と真鍮棒で補強し、黒く染めて完成です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116172224-63c509406c3dd.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116172224-63c509406c3dd_m.jpg" alt="IMG_7173.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116172245-63c509556ff87.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116172245-63c509556ff87_m.jpg" alt="IMG_7183.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116172333-63c5098521ef6.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116172333-63c5098521ef6_m.jpg" alt="IMG_7195.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p>①孔雀と花瓶の窓(3枚セット)</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116125106-63c4c9aa3c694.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116125106-63c4c9aa3c694_l.jpg" alt="IMG_8009.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116125217-63c4c9f131a74.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116125217-63c4c9f131a74_l.jpg" alt="IMG_8011.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116125244-63c4ca0cf2807.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116125244-63c4ca0cf2807_l.jpg" alt="IMG_8010.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> ②③薔薇と青いリボンの窓(3枚セット) こちらは同一デザインで2セットあります。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116130838-63c4cdc692e75.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116130838-63c4cdc692e75_l.jpg" alt="IMG_8721.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116141243-63c4dccb8a6af.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116141243-63c4dccb8a6af_l.jpg" alt="IMG_8723.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/230116141304-63c4dce067b51.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/230116141304-63c4dce067b51_l.jpg" alt="IMG_8722.JPG" /></a></p>
<p>最後に磨き上げたステンドグラスは、ツヤツヤとガラスが光り、大変美しかったです。千切れた鉛線もすべて交換できたので、全体がピシッと整い、強度も出ました。建物に取り付けられたらどんなに素敵だろうなと思います。100年前の古いステンドグラスが新たな場所で再び輝く。その手助けができるこの仕事がとても好きです。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/230116141556-63c4dd8c42d07_m.jpg' />
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2022-08-25T15:21:00+09:00
久しぶりの投稿です
https://tokiya-sg.com/info/4719120
<p>こんにちは。ずいぶん久しぶりの投稿です。なんと5ヶ月ぶり。ずっと大型作品の修復にかかりきりで、気がつけば夏も終わりに。原村は夏の勢いが鎮まり、朝晩はすっかり秋の気配です。</p>
<p>今、アトリエで修復中なのは、3枚組の大型窓が2点、そして9枚組のパネル(9枚を組み上げると横幅2メートル×高さ3メートルになる大型作品です)、そして高さ2メートルの窓が2点。どれもアンティークのステンドグラス作品で、非常に美しいものです。完成しましたらまたご報告いたします!</p>
<p>合間合間にも修復のご依頼があり今日はそのうちの1点をご紹介します。</p>
<p>県内のお客さまからご依頼いただいたのがドアの嵌め込み窓の修復です。強い風でドアがバタンとなった衝撃で、平らだった窓の中央が飛び出してしまい、横からみるとちょうど富士山のように山型になってしまったとのこと。</p>
<p>経年劣化と変形で鉛線がちぎれてしまっていたので、鉛線をすべて取り替える修復になりました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220902101923-63115a1b32cba.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220902101923-63115a1b32cba_l.png" alt="IMG_8207.PNG" /></a></p>
<p>大型の窓ではないものの、小さなガラスパーツが組み合わさった凝ったデザイン。すべてのガラスパーツの配置図を描き、鉛線の組み順を確認してから全解体し、同じ組み順になるように組み直します。今後同じような破損が起きにくいように、以前より強度のある真鍮線の入った鉛線を使用しました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220902103042-63115cc2f2f2d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220902103042-63115cc2f2f2d_l.jpg" alt="IMG_8209.JPG" /></a></p>
<p> ピシッと組み上げた作品を見ていただいて、ご依頼者さまにとても喜んでいただけました。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/220902101832-631159e87b5fe_m.jpg' />
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2022-03-07T11:53:00+09:00
「桜」と「紅葉」の窓ができました
https://tokiya-sg.com/info/4434922
<p>こんにちは。すっかり春らしくなってきたと思っていたら、昨日はまたうっすらと雪が。原村は春と冬がいったりきたりの季節です。</p>
<p> </p>
<p>一昨日、また新しい窓を納品しました。名古屋のOさまからご依頼いただいた「桜」と「紅葉」のステンドグラス窓です。Oさまから「こういうデザインで」と原画をいただき、その原画のイメージをステンドグラスで再現しました。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>下の絵がOさまからいただいた原画です。2枚で1組、それぞれ春の山に咲く桜と水面に揺れる紅葉が描かれています。季節感のある優雅なデザインですね。洗面所など室内の間仕切りドアに入れる窓のため、透けない乳白色系のガラスでつくることになりました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220307153059-6225a6a3a60ba.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220307153059-6225a6a3a60ba_l.png" alt="名称未設定.png" /></a></p>
<p> Oさまにいただいた原画を、ステンドグラス用のデザインに調整したのが下の絵です。ガラスの切り方やつなぎ方を考え、強度が出るようにするとこうなります。いただいた原画より線が増えますが、黒い線のつながり方が特徴的で、よりステンドグラスらしい感じになります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220307153148-6225a6d4add76.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220307153148-6225a6d4add76_l.jpg" alt="IMG_7489.JPG" /></a> </p>
<p>色を塗って、ご提案用の原画が完成です! Oさまに見ていただき、ガラスの色のご希望を伺って本製作に入りました。</p>
<p>春の桜は数種類のピンクのガラスを使い分けて、立体感や薄墨がかった部分を表現してみました。ちなみにステンドグラス用のガラスで一番高価なのがピンクのガラス。透明なピンクガラスは「ゴールドピンク」といわれ、金で発色されるのです。紅葉の方は、若干透け感のあるガラスもとりまぜ、水流や波紋の青のグラデーションと紅葉の赤が鮮やかに引き立てあう色使いにしてみました。葉色の変化が美しい紅葉の葉は、赤をメインに、緑、オレンジ、黄なども使い、自然な感じに。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220307170845-6225bd8d9df1f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220307170845-6225bd8d9df1f_l.jpg" alt="IMG_7409.JPG" /></a></p>
<p>4枚とも縦横20センチほどの小さな窓ですが、ひとつの窓につき50〜80ほどのガラスピースを使います。桜の花びらに細かな切れ込みを入れたり、1センチにも満たない小さなピースを使ったりと、小さいながらとても手のこんだ繊細なつくりの作品となりました。</p>
<p> </p>
<p>そして完成!</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220308125234-6226d302f009d.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220308125234-6226d302f009d_l.png" alt="名称未設定2.png" /></a> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220308125300-6226d31cbf26c.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220308125300-6226d31cbf26c_l.png" alt="名称未設桜.png" /></a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>間仕切りのドアに入れる窓なので、日常のドアの開閉動作でガラスが割れないよう、ステンドグラスを囲む鉛線のまわりにさらに真鍮の枠を付け、しっかり補強してあります。優しい色合いの春の桜と鮮やかな秋の紅葉。美しいです。完成した窓を見て、Oさまご夫妻がとても喜んでくださいました。「頼んでよかった」と言っていただけたこと、本当に嬉しく思います。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/220308125147-6226d2d3786fa_m.jpg' />
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text/html
2022-03-05T17:15:00+09:00
生徒さん作の「ホワイトテリアの窓」を取り付けてきました
https://tokiya-sg.com/info/4432300
<p>こんにちは。原村はなんだか春の気配です。</p>
<p>軒下のつららが消え、庭の雪もだいぶとけ、もぐらが元気に穴を掘り始めました。小鳥もよく鳴いています。そうそう、近くの小川の土手ではふきのとうも顔を出しています。息子がさっそくとってきて、初物はお味噌汁でいただきました。</p>
<p>先月末にステンドグラスの取り付けにいってきましたのでご報告しますね。</p>
<p>取り付けに伺ったのは北杜市のHさま邸。去年の10月にHさま作の「ホワイトテリアの窓」を取り付けましたが、同じ室内の対になった窓にもお揃いのデザインの窓を入れることに。前回とは逆に、左側に取っ手のある窓枠をつくっていきました。</p>
<p>Hさまの窓で特筆すべきは使用したガラスの上質さです。Hさまはシンプルなデザインがお好みなので、すっきりとした線だけのデザインですが、その分、ガラスの上質さで窓の印象が決まります。今回も、もう手に入らないアンティークガラスをふんだんに使用し、色と質感の美しさが際立つ作品になりました。左下の絵付けのテリアちゃんがデザインのポイントです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220305174207-6223225fb839b.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220305174207-6223225fb839b_l.jpg" alt="IMG_7483.JPG" /></a></p>
<p>今回も、きちんとひらく窓枠です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220305174314-622322a2ea01d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220305174314-622322a2ea01d_l.jpg" alt="IMG_7476.JPG" /></a></p>
<p>金属のサッシが室内側から見えなくなることで、落ち着いた雰囲気の窓辺になりました。</p>
<p>Hさまは原村のアトリエのステンドグラス教室に通ってくださっています。今回入れた窓のほかにも、昨年夏には2階の吹き抜けの仕切り壁に自作のステンドグラスを入れるなど、お好きなデザインでステンドグラスを作られては、生活の中で楽しんでいらっしゃいます。ステンドグラスの鮮やかな色が、Hさま邸の白い壁に映えて、行くたびに嬉しい気持ちになります。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220305175646-622325ced7ca1.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220305175646-622325ced7ca1_l.jpg" alt="IMG_5975.JPG" /></a> </p>
<p>これが2階の吹き抜けの仕切り壁です。もともとあいていた4箇所のスペースにぴったり合うステンドグラスを自作されました。同じデザインですが、真ん中の色違いのガラスが効いていて、リズム感がありますね。太陽が出ている日はずっと、青やオレンジのガラスの色が階下の白い壁に映るそうです。まるで日時計のようですね。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220305175703-622325df81ed5.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220305175703-622325df81ed5_l.jpg" alt="IMG_5967.JPG" /></a></p>
<p>見下ろすとこんな感じです。白い押縁でステンドグラスをはめています。</p>
<p>時間ができたら、ワークスペースとリビングの間仕切りの壁にもステンドグラスを入れたい、とHさま。また教室でお待ちしていますね!</p>
<p> </p>
<p> </p>
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<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/220305180406-6223278603c3f_m.jpg' />
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2022-02-15T14:06:00+09:00
チャールズ・イーマー・ケンプ作品模写による「天使の半円窓」
https://tokiya-sg.com/info/4399673
<p>こんにちは。久しぶりの投稿です。</p>
<p>昨年末からの納品ラッシュ、2月に入りようやく一息つきました。この間、大型のアンティーク窓の修復や新築の住宅窓などを手がけておりましたが、今日はそれらの中から昨年12月に納品した「天使の半円窓」をご紹介します。</p>
<p> </p>
<p>ステンドグラス窓をご依頼くださったのは千葉市にお住いのNさま。「天使の顔を描いた小さなステンドグラスを1枚持っているので、そのステンドグラスを使って、キッチンの窓をつくってほしい」というご依頼でした。ご自宅に下見に伺ったところ、キッチンには2つの半円窓がありました。せっかくなら2つの窓をお揃いのデザインでつくりたいと思いましたが、デザインを揃えるためにはNさまのお手持ちのステンドグラスだけでは足りません。そのため、お手持ちのステンドグラスと対になるように、もうひとつ新たに天使の顔のステンドグラスをつくることにしました。</p>
<p>Nさまがお持ちの天使の顔のステンドグラスは、19世紀イギリスのステンドグラス職人、チャールズ・イーマー・ケンプの作品の模写でした。そのため、新たにつくるステンドグラスは、ケンプの同作品に描かれた別の天使像としました(ケンプのこの作品には、美しい衣装を着けた4人の天使像が描かれているのです)。</p>
<p>左右の窓にバランスよくおさまるよう、顔を右向きにした天使像を選びました。これをガラスに絵付けしていきます。</p>
<p>向かって左側が見本となるケンプ作品です。見本を見ながら、グリザイユ(釉薬)を使って透明ガラスに模写していきます。線の太さ、濃さ、陰影のつけ方など、本物そっくりに描きます。ちなみにこの作品のような人物の髪の毛を描くときに使うのは鳥の羽。弾力のある軸で、表情豊かな線がひけます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215160607-620b50dfcd440.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215160607-620b50dfcd440_l.jpg" alt="IMG_7436.JPG" /></a></p>
<p>まずは輪郭線を描いて窯で焼成。そのあと、だんだんと濃く陰影をつけ、何度も焼成を重ねます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215143635-620b3be39b8b1.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215143635-620b3be39b8b1_l.jpg" alt="IMG_7431-1.JPG" /></a></p>
<p>顔や手、翼や衣装など、パーツごとに絵付けと焼成を重ねていきます。今回は微妙な陰影の作品なので、完成まで5回焼きました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215144141-620b3d1513a4e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215144141-620b3d1513a4e_l.jpg" alt="IMG_7251-1.JPG" /></a></p>
<p>最後にシルバーステインで髪や冠に黄色の着彩、焼成して絵付けは完成。美しい横顔の天使ができました。次はそれぞれのガラスパーツを細い鉛線で組んでいきます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215144441-620b3dc98b2df.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215144441-620b3dc98b2df_l.jpg" alt="IMG_7430-1.JPG" /></a></p>
<p>天使のメダイヨン(円形メダル)のまわりに淡い色のアンティークガラスを嵌めていきます。 </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215152051-620b46435925e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215152051-620b46435925e_l.jpg" alt="IMG_7434.JPG" /></a></p>
<p>半円窓の完成です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215145509-620b403dd903d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215145509-620b403dd903d_l.jpg" alt="IMG_7425.JPG" /></a> </p>
<p>美しい天使の顔、翼、真珠のついた衣装など、とても繊細な絵付けのメダイヨン。Nさまご指定の淡い背景のアンティークガラスも上品で、素晴らしい作品になりました。Nさまのお手持ちの天使の顔の窓も同様のデザインでつくり、2枚の半円窓が無事完成! </p>
<p>「クリスマス前に窓に取り付けたい」とのご希望により、すぐに千葉市のご自宅に取り付けに伺いました。長野から久しぶりの東京を経由して千葉へ。Nさま、なんと素敵なランチを用意して待っていてくださいました。クリスマスに向けて美しく飾られたお部屋でいただくランチの美味しかったこと。感激しました。</p>
<p>ステンドグラスのサイズに合わせてつくった半円アーチの木製サッシを持参し、現場で微調整しながら既存の窓の内側に嵌めていきます。半円アーチのサッシは少々取り付けに苦労することが多いのですが、今回はとてもスムーズにいきました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215152112-620b4658d3889.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215152112-620b4658d3889_l.jpg" alt="IMG_7433.JPG" /></a></p>
<p>無事、2枚の窓の取り付け完了です。明るいキッチンなので、ステンドグラスを入れるには最高でした。光が透けてとても綺麗です。相談を重ねて決めた青いガラスが効いています。Nさまご夫妻がとても喜んでくださり、嬉しい気持ちになりました。クリスマスに間にあってよかった!</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/220215153300-620b491c90f4d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/220215153300-620b491c90f4d_l.jpg" alt="IMG_7435.JPG" /></a></p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/220215153517-620b49a531e66_m.jpg' />
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2021-11-08T12:53:00+09:00
葡萄のスリット窓をご紹介します
https://tokiya-sg.com/info/4232653
<p>続きまして、先週取り付けたばかりの「葡萄のスリット窓」をご紹介します。</p>
<p>東京・練馬、Hさまの会社のエントランスにある「磨りガラスのスリット窓」。その磨りガラスをステンドグラスに取り換えたいというご注文でした。</p>
<p>「間仕切りなので、向こうが見えないようにしたい」</p>
<p>というHさまのご希望により「不透明ガラス」のステンドグラスに。デザインは「植物で」ということで、4パターンのデザイン画を描き、ご提案しました。この窓の特徴は、その細長さ。横幅が122ミリ、高さは1805ミリ。会社のエントランスということで、上に伸びる蔓性植物を中心に、葡萄やクレマチス 、蔓薔薇などを細長い窓に合うようデザインしました。</p>
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<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108133350-6188a8ae5730d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108133350-6188a8ae5730d_l.jpg" alt="IMG_5630.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108133903-6188a9e78322a.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108133903-6188a9e78322a_l.jpg" alt="IMG_5813.jpg" /></a></p>
<p> 選ばれたのは、葡萄のデザインでした。2枚並んだ窓ですので、左右少しだけデザインを変えて自然な対称となるようにしました。原寸大のデザイン画を描き、それを見ながら、使用するガラスを選んでいきます。今回は、Hさまのご希望により不透明ガラスを使用しましたが、一部透け感のあるもの、オパールのように輝くものなども取り合わせ、上品ながら華やかな印象に。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108134215-6188aaa7a7344.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108134215-6188aaa7a7344_l.jpg" alt="IMG_7026.JPG" /></a> </p>
<p>下絵通りカットしたガラスを、確認しながら配置します。細長い窓のため、今回は鉛線で組む技法ではなく、カパーホイルを巻き、ハンダづけをする技法を採用しました。より柔らかく繊細な表情となります。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108134534-6188ab6ec532c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108134534-6188ab6ec532c_l.jpg" alt="IMG_6317.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211109111127-6189d8cf1f73d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211109111127-6189d8cf1f73d_l.jpg" alt="IMG_6305.JPG" /></a> </p>
<p>すべてのガラスピースをハンダでつなげたところです。この銀色のハンダを、最後に黒く染めていきます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108134954-6188ac7292780.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108134954-6188ac7292780_l.jpg" alt="IMG_6335.JPG" /></a></p>
<p>完成! 歪まないように、外周は真鍮でしっかりと補強してあります。現場での取り付けに使う押縁は、もともとの建具と色を揃え、明るい茶色に塗装。準備を整えて、ステンドグラスが決して割れないように木箱に入れて東京へ。10時着のお約束のため、朝7時前に出発です。</p>
<p> </p>
<p>Hさまの会社では、まず、取り付けられている磨りガラスを建具から取り外す作業から始めました。今回の建具は押縁が接着されていて取り外せなかったため、ガラスを割り取るという方法に。磨りガラスの裏全体にテープを貼って飛び散りを防止し、ガラスカッターで切れ目を入れて、ハンマーで割り取る。4ミリ厚のガラスがどんどん割れます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108140107-6188af1361f7f.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108140107-6188af1361f7f_l.jpg" alt="IMG_7028.JPG" /></a></p>
<p>こんなに割り取れました! このあと、ステンドグラスを嵌めていきます。</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108140257-6188af816954a.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108140257-6188af816954a_l.jpg" alt="IMG_6961.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211109105310-6189d48678038.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211109105310-6189d48678038_l.jpg" alt="IMG_6958.JPG" /></a></p>
<p>ステンドグラスの表裏を押縁でしっかり固定して取り付け完了です!</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108141252-6188b1d4114dc.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108141252-6188b1d4114dc_l.jpg" alt="IMG_6968.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108140445-6188afed16e8e.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108140445-6188afed16e8e_l.jpg" alt="IMG_6982.JPG" /></a></p>
<p> 階段側から見たところ。エントランスの壁のオパール塗装と似合っています。屋内でも、照明があたるとガラスがきらきらと輝きます。</p>
<p> </p>
<p> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211109105125-6189d41d5fab1.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211109105125-6189d41d5fab1_l.jpg" alt="IMG_7029.JPG" /></a> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/211109105717-6189d57dcd739.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211109105717-6189d57dcd739_l.jpg" alt="IMG_6977.JPG" /></a></p>
<p> ↑ 取り付け前 ↑ 取り付け後</p>
<p>取り付け前と印象がだいぶ変わり、Hさまにもとても喜んでいただけました。 </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/211108125452-61889f8cc5dd8_m.jpg' />
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2021-11-08T11:10:00+09:00
生徒さん作の窓をご紹介します
https://tokiya-sg.com/info/4232339
<p>こんにちは。久しぶりの投稿です。いつの間にかアトリエ周辺の木々も色づき、カラマツの葉が落ち始めています。</p>
<p>10月中旬から11月初旬にかけて、生徒さんの作品や注文窓の取り付けラッシュが続いていました。ようやく一息つきましたので、ひとつずつご紹介したいと思います。</p>
<p>まずは、教室に通ってくださっているHさん作の窓。</p>
<p>シンプルな線がお好みのHさん。モダンなデザインで、その分ガラスの色の美しさにこだわり、貴重なアンティークガラスをたくさん使った窓です。</p>
<p>「窓から見える空の色は隠したくない」</p>
<p>とのご要望があったので、空の見える窓の上部は無色透明に近いガラスを使用しています。右下には絵付けしたホワイトテリアの小さなガラスピースを。鮮やかで、唯一無二の窓ができました。</p>
<p>今回は、既存の窓の上に、ステンドグラスのための木製サッシを新たに取り付ける方法で施工しました。既存の窓は手前開きと上部開きができる特殊なもの。その窓の動きを妨げないように、木製サッシのサイズや取り付け方を工夫しました。</p>
<p>裏にある既存の金属サッシが見えないように、幅広の額縁のように木を組み、室内の木部と同じ色になるように塗装。その特製サッシを既存の窓のハンドルに触れないぎりぎりの場所に取り付けます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108121444-618896249c656.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108121444-618896249c656_l.jpg" alt="IMG_6720.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p>蝶番も内装に合わせシックな色で。無垢の木の歪みも想定し、一枚板ではなく3本の材を組み合わせる方法で木製サッシをつくりました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108121547-61889663c0e5d.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108121547-61889663c0e5d_l.jpg" alt="IMG_6726.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p>木製サッシの動きを確認したところで、いよいよステンドグラスの取り付けです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108122153-618897d157582.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108122153-618897d157582_l.jpg" alt="IMG_6738.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p>押縁でステンドグラスを押さえて、無事取り付け完了。既存の窓を開けたいときには、ステンドグラスの窓がきちんと開くようになっています。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/211108122403-6188985331a4a.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/211108122403-6188985331a4a_l.jpg" alt="IMG_6758.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p>室内からは木製サッシが見えるので、部屋の窓周りの雰囲気がガラッと変わりました。Hさんご夫妻にも喜んでいただけて、充実した取り付けとなりました。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/211108114630-61888f8625a09_m.jpg' />
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2021-08-19T13:28:00+09:00
取り付けた窓の撮影にいってきました
https://tokiya-sg.com/info/4089624
<p>こんにちは。先日、7月に取り付けたAさま邸の窓を撮影してきました。</p>
<p>夕陽の射し込む午後4時の撮影です。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>花の背景の青色が美しいです。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210819134333-611de17512163.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210819134333-611de17512163_l.jpg" alt="DSC_0219.jpg" /></a></p>
<p> </p>
<p>陽が傾き、床に映り込む光がだんだんと長くなります。 </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210819134413-611de19d58784.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210819134413-611de19d58784_l.jpg" alt="DSC_0263 (3).jpg" /></a></p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210819134842-611de2aa08af9_m.jpg' />
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2021-07-12T11:23:00+09:00
アンティークステンドグラス窓の取り付けにいってきました
https://tokiya-sg.com/info/4024814
<p>こんにちは。毎日よく雨が降りますね。</p>
<p>そんな連日の雨の合間を縫って、アンティークステンドグラス窓の取り付けに行ってきました。</p>
<p>長野県在住のAさまに、「ずっと昔に購入し、そのまま取り付けずにいた4枚の窓を、引っ越し先の窓に入れたい」とご相談いただいたのは数ヶ月前のこと。拝見すると、貴重な19世紀後半の作品でした。一部に割れがあり、傷んでいた鉛線の交換も必要だったため、作品を一度お預かりし、修復しました。修復が終わり、綺麗に磨き上げて、いよいよ取り付けです。</p>
<p>絶対割れないようにステンドグラスを丁寧に梱包し、山道をゆっくり走ってAさま邸に。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>かなり重い作品ですので、まずは既存の窓枠に、ステンドグラスをはめる頑丈な木枠を取り付けます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210712115622-60ebaf5615f97.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210712115622-60ebaf5615f97_l.jpg" alt="IMG_5857.JPG" /></a></p>
<p>事前に採寸し、アトリエでつくってきた木枠を現地で窓に固定していきます。</p>
<p>木枠がついたら、ステンドグラス窓を1枚ずつはめていきます。作品を梱包から取り出すのも、丁寧に、丁寧に。木枠に押縁を取り付け、ステンドグラスを挟みます。割れないように慎重な作業が続きます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210712115602-60ebaf42517a2.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210712115602-60ebaf42517a2_l.jpg" alt="IMG_5876.JPG" /></a></p>
<p>無事4枚のステンドグラスが窓に入りました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210712115522-60ebaf1a4e917.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210712115522-60ebaf1a4e917_l.jpg" alt="IMG_5892.JPG" /></a></p>
<p>取り付けが終わったときはもう夕方。外光がないので室内からは写真が綺麗に撮れませんでしたので、今度昼間にお伺いして、美しい姿を撮影させていただく予定です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210712115538-60ebaf2a09ddb.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210712115538-60ebaf2a09ddb_l.jpg" alt="IMG_5907.JPG" /></a></p>
<p>外から見ると、室内の白熱灯の光にステンドグラスが透かされ、綺麗です。夜になり、外の闇が深まるにつれ、ステンドグラスはさらに美しく輝きます。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210712115104-60ebae1859fb6_m.jpg' />
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2021-06-21T14:57:00+09:00
Tさん作「白百合の窓」をご紹介します
https://tokiya-sg.com/info/3985878
<p>こんにちは。梅雨の晴れ間、外に出ると目に眩しいほどの6月の光です。</p>
<p>今日は、生徒さんの作品が素敵にできたのでご紹介いたしますね。</p>
<p>ご紹介するのは、当アトリエの教室に通ってくださっている茅野市のTさんの作品です。日本のステンドグラスの作品集を参考にしてつくった練習作品です。僕は「白百合の窓」と呼んでいます。</p>
<p>不透明ガラスで白百合を、そのまわりを繊細な氷のような地紋の透明ガラスで囲み、一番外側は天然石のようなマーブル模様の赤茶のガラスです。色数を絞り、背景を透明にしたことで、白百合が際立つ上品な作品になりました。</p>
<p>とても見事な仕上がりですが、実はTさんは、ステンドグラスを始めてまだ8ヶ月。この作品が2作目なんですよ。授業のペースは隔週なので、月2回ほど。毎回「今日も楽しみにしてきました^^」と通ってきてくださるのが、僕は何よりうれしいのです!</p>
<p>できあがった「白百合の窓」を、先日早速Tさまのご自宅に取付けにいきました。取付けた瞬間、Tさまと長女のKさんから「わーっ」と歓声が。ステンドグラス職人冥利に尽きる、とても幸せな瞬間です。今回の作品は、白百合の背景を透明ガラスにしたことが大成功でした。外の光や室内からの眺めを遮ることなく、とても軽やかな存在感。でも一枚入っただけで、お部屋の雰囲気がすごく変わりました。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210621155908-60d038bc96096.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210621155908-60d038bc96096_l.jpg" alt="IMG_5836.JPG" /></a></p>
<p>青空に映えるステンドグラスです。</p>
<p>バルコニーの銀色の手すりの光が、白百合の葉の緑色のガラスに映り込んで、複雑な色味と輝きを出しているのも素敵でした。</p>
<p>Tさん、とても素晴らしい作品です! 3作目は大きなフロアライトがご希望でしたね。一緒に、素敵なデザインを考えていきましょうね。 </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210621152533-60d030ddc28e5_m.jpg' />
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2021-05-31T11:02:00+09:00
屋外テラスのステンドグラス教室
https://tokiya-sg.com/info/3949181
<p>こんにちは。爽やかで気持ちのよい日が続いていますね。</p>
<p>昨日初めてステンドグラスの体験教室にきてくださったお客さまが、可愛いワンちゃん連れでアトリエにいらっしゃいました。愛犬ちゃんは最初は玄関でお留守番をしてくれていたのですが、初めての場所で飼い主さんのお顔が見えないのは心細いだろうなあ、、、と。</p>
<p>そこで、、、初の試み。</p>
<p>「屋外テラスでステンドグラス教室」</p>
<p>をしてみることに。これなら、飼い主さんのすぐそばにいられてさみしくないです!</p>
<p>当アトリエの玄関横に屋根つきのテラスがあるのですが、そこを即席教室にしました。幸いにも気持ちのよい晴天で、しかも涼しい風が通ります。テラス側にもコンセントがあるので電動の道具も使えてとても快適。愛犬ちゃんはゲージから出て、飼い主さんの足元でリラックスしていました。</p>
<p>初めての試みながら、お客さまに(そしてきっと愛犬ちゃんにも)とても喜んでいただけました。新緑の森を見ながらのコーヒータイムも気持ちよく、とても楽しい時間が過ごせました。</p>
<p> </p>
<p> <a href="https://cdn.goope.jp/107850/210531112845-60b449dd2c157.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210531112845-60b449dd2c157_l.jpg" alt="IMG_5804.JPG" /></a></p>
<p>ちなみに今回の体験教室は「ミニランプ」づくり。お客さまおふたりで、色違いの素敵な2個のランプができました。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210531112752-60b449a82d725_m.jpg' />
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2021-05-18T10:38:00+09:00
体験教室のご案内(ミニランプ編)
https://tokiya-sg.com/info/3927521
<p>こんにちは。ずっと雨予報の中、今朝は庭に束の間の陽射しが。雨上がりなので、森の香りがしてとても気持ちがよい日です。</p>
<p>さて、今日は体験教室の「ミニランプ」づくりのご紹介です。</p>
<p>昨日ご紹介した「八面体のデスクランプ」にくらべて、作品もご料金もよりコンパクトなコースです(ちなみにご料金は3800円+消費税です)。</p>
<p>このミニランプは高さ10センチメートルほどで、コンセントに直接さして灯すタイプです。</p>
<p>低い位置のコンセントにさしてフットライトとして、あるいはこの写真のように間接照明として。ガラスの色や模様はお好きなものを選べますので、インテリアに合わせておつくりいただくのも素敵です。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210518104723-60a31cabea146.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210518104723-60a31cabea146_l.jpg" alt="IMG_5773.JPG" /></a></p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210518105714-60a31efa03dc5.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210518105714-60a31efa03dc5_l.jpg" alt="IMG_5772.JPG" /></a></p>
<p>6面あるガラスのうち、2色を交互に使うとこんな感じになります。壁に映る光が綺麗です。</p>
<p>だいたい2時間半くらいで完成しますので、より手軽なステンドグラス体験としてぴったりです。</p>
<p>ご興味のある方はぜひご連絡くださいね。</p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210518104456-60a31c18e01cb_m.jpg' />
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2021-05-17T10:59:00+09:00
体験教室のご案内
https://tokiya-sg.com/info/3926022
<p>こんにちは。アトリエの周辺では、一昨日からカッコウが鳴き始めました。川沿いの山吹も花盛り。季節がかわってきたことを感じます。もう初夏ですね。</p>
<p>さて、今日は当アトリエのステンドグラス体験教室についてのご案内です。先日出店した八ヶ岳マルシェで知り合った方など、最近だんだんと体験教室に来てくださる方が増えています。</p>
<p>「どんなものが作れるの?」「どのくらいの時間でできるの?」</p>
<p>などなど、お問い合わせもいただいているので、簡単ですが、お写真で紹介しますね。</p>
<p>体験教室ではご希望により「八面体のデスクランプ」「ミニランプ」「壁掛け鏡」の中からお好きな作品をお作りいただけます。</p>
<p>今日は、いちばんの大作「八面体デスクランプ」についてご紹介します。</p>
<p>「八面体のデスクランプ」は、高さ20センチほど。お客さまにお好きな色ガラスを選んでいただき、型紙に合わせてガラスカッターでガラスをカット。切り口をルーターという機械で整えてから、カッパーホイルで巻き、ハンダ付けしていきます。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210517113141-60a1d58db09ac.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210517113141-60a1d58db09ac_l.jpg" alt="IMG_5775.JPG" /></a></p>
<p>右下がガラスカッターです。オイルを刃先につけてガラスの表面を型紙にそってキリキリとなぞります。切れているかどうかは「音」でわかるのです。見た目ではガラスの表面に傷がついているだけで、「これで切れてるの?」という感じなのに、左上の鰐口でカットラインに力を加えると線にそってパキッと切れる。「これがガラスを切る、なんだ!」と初めての作業感で、なかなか面白いですよ。</p>
<p>カットしたガラスピースを丁寧にハンダ付けし、だいたい3時間くらいでランプが完成します。その後は、おつかれさまのお茶タイム&点灯式。お茶とお菓子で一息ついた後、アトリエの照明を全部消し、ランプに光を灯します。</p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210517113730-60a1d6eaeb04c.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210517113730-60a1d6eaeb04c_l.jpg" alt="IMG_5764.JPG" /></a></p>
<p>これは表面に波模様のあるオレンジの色ガラスで作りました。とても綺麗ですよね。選んだガラスの色や模様によって、壁や床に映る光と影がみんな違います。みなさま、とても喜んでくださって、大事に持って帰られます。</p>
<p>だいたい3時間、材料費込みで8500円+消費税の体験教室です。当アトリエの同じタイプのデスクランプの販売価格が14300円ですので、実はとてもとてもお得なコースです。</p>
<p>作ってみたい方、ぜひお気軽にご連絡くださいね。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210517115514-60a1db128713d_m.jpg' />
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2021-05-07T15:30:00+09:00
「聖母マリアと天使」のステンドグラス(ご興味のある方へ)
https://tokiya-sg.com/info/3911106
<p>こんにちは。原村は先ほどから急に雨が降り出しました。</p>
<p>サラサラという雨音がとても心地よい午後です。</p>
<p> </p>
<p>さて、今、当アトリエに「聖母マリアと天使」のステンドグラスが飾ってあります。</p>
<p>チューダー様式のアーチ。おそらくは100年ほど前のフランス製で、とても良いアンティーク作品です(サイズはおおよそ縦1780mm・横785mm)。</p>
<p>中央の青いドレスの聖母マリアと、囲むように舞い飛ぶ6人の上級天使たち。鮮やかな色彩が印象的な作品です。</p>
<p> </p>
<p>知り合いの方からの委託で、当アトリエにやってきました。</p>
<p>「大切にしてくださる人がいたら、お安くお譲りしたい。」</p>
<p>とのご依頼です。</p>
<p>この作品にご興味のある方、近くでご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡ください。</p>
<p>(使用しているガラスなど、この作品の詳細について現在調べ中です。わかったことがあればまたご報告しますね)</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210507155338-6094e3f2ad870_m.jpg' />
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2021-05-04T20:11:00+09:00
マルシェへのご来店ありがとうございました
https://tokiya-sg.com/info/3907265
<p>本日、八ヶ岳農場マルシェに初出店させていただきました。</p>
<p>ご来店くださったお客さま、お買い上げくださったお客さま、本当にありがとうございました。</p>
<p>小さなお子さまがゆっくり選んでくれたり、たくさんのお客さまがアトリエのパンフレットを受け取ってくださったり、嬉しいことがたくさんありました。普段はアトリエで制作していることが多いので、気持ちのよい屋外で、お立ち寄りいただいたお客さまとお話できるのがとても楽しかったです。</p>
<p>次回の出店が今から楽しみです!(出店日が決まりましたら、あらためてお知らせいたしますね)</p>
<p>お客さまによりいっそう喜んでいただけるお店になるよう、準備してまいります。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210504214608-609142104aded_m.jpg' />
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2021-04-12T15:38:00+09:00
5月4日、八ヶ岳農場マルシェに初出店いたします
https://tokiya-sg.com/info/3867230
<p>こんにちは。アトリエのある原村は、ちょうど今桜の見頃をむかえています。水仙もムスカリもいっせいに咲き出し、八ヶ岳を背景になんとも美しい春景色です。</p>
<p>さて、以前お知らせいたしました「八ヶ岳農場マルシェ」への出店ですが、時屋ステンドグラスは、5月4日(火・祝)に初出店することになりました(その後の出店予定は、決まり次第お知らせいたします)。お時間ありましたらぜひぜひ、春爛漫の八ヶ岳農場マルシェにお立ち寄りくださいませ。</p>
<p> </p>
<p>あわせてアトリエの近況報告を。</p>
<p>時屋ステンドグラスは、お客さまにご注文をいただいてオーダーメイドのステンドグラスを制作しておりますが、先週の土曜日に納品した最新作をご紹介します!</p>
<p>お客さまの愛犬をモデルにした「2匹のわんちゃんの肖像パネル」です。ふわふわウェーブの毛並み、きらきらの瞳を表現すべく何度も絵付けと焼き付けを繰り返し、葉っぱモチーフのフレームは今では入手困難な貴重な色ガラスをふんだんに使って仕上げました。難易度の高い絵付け作品ですが、モデルのわんちゃんがとてもキュートで、やりがいも愛着もひとしお。</p>
<p>土曜日にお客さまに完成作品をお披露目したら、とても喜んでくださいました!</p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210412155436-6073eeacdf758.jpg" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210412155436-6073eeacdf758_l.jpg" alt="IMG_5633.JPG" /></a></p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210412163841-6073f9010cfd4.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210412163841-6073f9010cfd4_l.jpg" alt="IMG_5634.PNG" /></a></p>
<p> </p>
<p><a href="https://cdn.goope.jp/107850/210412163828-6073f8f40e0f8.png" target="_blank"><img src="https://cdn.goope.jp/107850/210412163828-6073f8f40e0f8_l.jpg" alt="IMG_5635.PNG" /></a></p>
<p> </p>
<p>ずっとアトリエにいた2匹。ご主人さまとおうちに帰ったら、モデルのわんちゃんご本人たちと対面するそうです!</p>
<p>わんちゃんたち、どんな反応をしてくれるかな?? 楽しみですね。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210412155107-6073eddb600b7_m.jpg' />
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2021-03-15T09:51:00+09:00
「八ヶ岳農場マルシェ2021」に出店することになりました
https://tokiya-sg.com/info/3816053
<p>こんにちは。福寿草も咲きはじめ、だいぶ春めいてきましたね。</p>
<p>さて、時屋ステンドグラスは、八ヶ岳中央農業実践大学校の直売エリアで4月から開催される「八ヶ岳農場マルシェ」に出店させていただくことになりました。</p>
<p>気持ちのよい広々した直売所エリアで、タープテントを張っての出店です。</p>
<p>おうちに連れ帰っていただくのにぴったりな小さな作品をたくさん取り揃えてお待ちしております!</p>
<p>春のドライブのついでに、ぜひ農場まで遊びにいらしてくださいね。</p>
<p> </p>
<p>出店のお知らせのついでにアトリエの近況報告です。</p>
<p>冬の間手がけていた「白い鳩の窓」が終わり、次に取りかかっているのが「2匹のわんちゃんの肖像パネル」です。</p>
<p>お客さまに送っていただいた愛犬のお写真を、ガラスピースに釉薬でそっくりに絵付けしています。</p>
<p>ただいま3回目の焼き付けが終わったところで、だいぶ陰影がついてきました。</p>
<p>柔らかな巻き毛の感じをうまく表現できるよう、数種類の筆を使い分けて丁寧に釉薬のはがし取りをしています。</p>
<p>いたずらっぽい瞳もうまく再現したいところです。</p>
<p>そっくりの仕上がりになるまであと数回焼き付けし、最後に絵付けピースの外側にターコイズブルーをメインカラーにした色ガラスのフレームをつけて完成です。</p>
<p>完成したらまたご報告しますね。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210315101711-604eb5975a18f_m.jpg' />
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2021-02-05T09:45:00+09:00
新聞に記事を掲載していただきました
https://tokiya-sg.com/info/3751999
<p>こんにちは。</p>
<p>本日2月5日付の「信濃毎日新聞」に、当アトリエの記事が掲載されました。</p>
<p>縁あって、記者の方が原村のアトリエまで取材に来てくださり、原村に来るまでのこと、ステンドグラスの仕事のことなど、あらためて思い出しながらお話させていただきました。</p>
<p>素敵な記事にまとめていただき、感謝しています。</p>
<p>今朝記事を読んで、なんだかほんとうに、とてもとても嬉しい気持ちです。</p>
<p> </p>
<p>引っ越しから1年、新アトリエもすっかり工房として使い込んだ感じになってきました。</p>
<p>窓辺に飾るステンドグラスも増えてきました。</p>
<p>ホームページも更新し、ステンドグラスの写真を多数掲載していますので</p>
<p>ぜひ一度ご覧くださいね。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210205095931-601c9873e31b6_m.jpg' />
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2021-01-01T11:10:00+09:00
明けましておめでとうございます
https://tokiya-sg.com/info/3690314
<p> </p>
<p>2021年がはじまりました。</p>
<p>幸多い一年になるようにと、強く思います。</p>
<p> </p>
<p>時屋ステンドグラスは、2月で原村移転1周年を迎えます。</p>
<p>2020年は、原村でのアトリエづくりから新アトリエでの制作・教室の再開と、動き続けた1年でしたが、</p>
<p>おかげさまで無事新年を迎えることができました。</p>
<p>旧年中にみなさまにいただいたありがたいご縁に心より感謝しております。</p>
<p>本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。</p>
<p> </p>
<p>みなさまにとって、2021年が素晴らしい年となりますように!</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/210101114238-5fee8c1e8ce97_m.jpg' />
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2020-06-08T17:13:00+09:00
新アトリエでの仕事が始まりました
https://tokiya-sg.com/info/3333951
<p>昨年10月からハーフビルドでつくり始めた原村の新アトリエ。</p>
<p>内装はまだまだながら、ようやく工房として仕事ができるようになりました。</p>
<p>本日を開業日として、始動いたします。</p>
<p>ステンドグラス教室も再開いたしましたので、ステンドグラスにご興味のある方がいらっしゃいましたら、</p>
<p>ぜひ見学にいらしてくださいね。</p>
<p>庭の小川でカジカガエルが鳴き、森のカッコウの声が聞こえる静かなアトリエです。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/200608171347-5eddf33bb37ef_m.jpg' />
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2020-05-07T09:49:00+09:00
新アトリエ、完成間近です
https://tokiya-sg.com/info/3278182
<p>2月9日に長野県の原村に引っ越してまいりました。</p>
<p>住みながら住居兼アトリエをつくってきまして、5月下旬には完成予定です。</p>
<p>アトリエ機能が整いましたらあらためてご報告いたします。</p>
<p>なお、東京都内の教室は、新型コロナウイルス終息までお休みをいただいております。</p>
<p>生徒の皆さま、お預かりしているガラスと作品は大事にお預かりしております!</p>
<p>コロナが落ち着いたら、また元気でお会いしましょう! 再会を楽しみにしています。</p>
<p> </p>
<p>こちら原村の新アトリエです。林の木立の見える北側の窓からの眺めが気に入っています。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/200608174849-5eddfb713440c_m.jpg' />
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2019-12-27T15:10:00+09:00
2020年2月、時屋ステンドグラスは、長野に移ります
https://tokiya-sg.com/info/2977517
<p>2020年2月、時屋ステンドグラスは東京・目白から長野県に移転します。</p>
<p>新しい拠点は八ヶ岳の麓、原村です。</p>
<p>ただいま原村に新アトリエを建築中。</p>
<p>東京にも事務所機能は残しますので、製作や修復など、引き続きお問い合わせください。</p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/107850/200608174941-5eddfba5abd46_m.jpg' />