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2023 / 09 / 07  10:28

ステンドグラスで肖像画を描きました

プレゼントの愛犬の肖像画を描きました

こんにちは。

9月に入り、原村はすっかり秋の気配です。今年の夏は、意識的にいつもよりゆっくりと過ごしました。

原村の夏祭りや諏訪湖の花火大会、近所の八ヶ岳自然文化園の「星空の映画祭」・・・。たくさんの夏のイベントを満喫しました。

もちろんステンドグラスの仕事も進めておりましたよ。

久しぶりの投稿ですが、順番にこの夏の仕事の様子をご紹介していきます。

 

まずは最新の仕事から。

ステンドグラスで描いたダックスちゃんの肖像画です。

うちの教室に通ってくださっている生徒さんからのご依頼で、生徒さんのお客様へのプレゼントとのこと。鮮やかなアンティークガラスでつくったステンドグラスのフレームは生徒さん作。そしてお客様の愛犬の肖像画が私の作。二つを組み合わせ、合作で仕上げた肖像作品です。

 

最初は生徒さんがガラスの配置を決めてフレームをつくりました。アンティークガラスの端切れを並べながら一番美しく見える配色で組み上げていきます。フレームができあがったら、お預かりしていたお客様の愛犬の写真を元に、私が肖像画の絵付けをしていきます。

 

 

 

IMG_9737.JPG

透明ガラスの上に釉薬で輪郭を取り、次に写真を見ながら筆で徐々に陰影をつけていきます。この写真は2回目の焼成の頃です。一度焼いてしまうと釉薬がガラスに焼き付けられて絶対に元には戻らないので、絵付けと焼成にはいつも神経を使います。夜中、家人が皆寝てしまってからが絵付けの時間。吐く息にも注意しながら、慎重に釉薬をのせて描いていきます。

 

IMG_9736.JPG

この写真は4度目の焼成の頃です。この段階になると目や鼻の色もしっかりつき、だいぶ似てきます。焼成を繰り返すとガラスが割れてしまうことがあるので、どこまで陰影をつけるか、絵付けの退き際を見定めるのも大切です。今回は背景に淡い水色を入れて、5回目の焼成で完成させました。

生徒さん作の鮮やかなフレームが光に映えて、すごく素敵な作品になりました。愛犬のダックスちゃんの優しい目元や柔らかい毛の感じ、湿った鼻の感じがうまく表現できていて、自分としてもとても気に入った作品になりました。喜んでくださるといいです。