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2022 / 08 / 25 15:21
久しぶりの投稿です
こんにちは。ずいぶん久しぶりの投稿です。なんと5ヶ月ぶり。ずっと大型作品の修復にかかりきりで、気がつけば夏も終わりに。原村は夏の勢いが鎮まり、朝晩はすっかり秋の気配です。
今、アトリエで修復中なのは、3枚組の大型窓が2点、そして9枚組のパネル(9枚を組み上げると横幅2メートル×高さ3メートルになる大型作品です)、そして高さ2メートルの窓が2点。どれもアンティークのステンドグラス作品で、非常に美しいものです。完成しましたらまたご報告いたします!
合間合間にも修復のご依頼があり今日はそのうちの1点をご紹介します。
県内のお客さまからご依頼いただいたのがドアの嵌め込み窓の修復です。強い風でドアがバタンとなった衝撃で、平らだった窓の中央が飛び出してしまい、横からみるとちょうど富士山のように山型になってしまったとのこと。
経年劣化と変形で鉛線がちぎれてしまっていたので、鉛線をすべて取り替える修復になりました。
大型の窓ではないものの、小さなガラスパーツが組み合わさった凝ったデザイン。すべてのガラスパーツの配置図を描き、鉛線の組み順を確認してから全解体し、同じ組み順になるように組み直します。今後同じような破損が起きにくいように、以前より強度のある真鍮線の入った鉛線を使用しました。
ピシッと組み上げた作品を見ていただいて、ご依頼者さまにとても喜んでいただけました。